97+P The Wine Independent by Lisa Perrotti-Brown, November 2024
瑞々しいライム、青リンゴ、レモンキャンディーの明るく活き活きとした香りがグラスから飛び出すように広がり、そこに火打ち石、イースト、オレンジの花のニュアンスが重なる。
口当たりは滑らかで、はつらつとした鮮やかな味わい。複雑で奥深い余韻が長く続く。
2023年のイーストサイドは、華やかで凝縮感のある仕上がり。
この畑の特徴であるミネラル感が、2023年ヴィンテージではより鮮明に表現されている。
グラスの中で、塩味やくだけた小石のニュアンスが時間とともに徐々に開いていき、熟した黄桃、豪奢なダマスクローズ、青リンゴの香りがふくよかさを添える。
層をなすような複雑な味わい、ブドウ由来の自然な骨格、そして芯に感じられるミネラル感が、このワインの10年から15年以上の熟成ポテンシャルを示している。
少しだけ靄がかかったように見えるのはノン・フイルターでうまみが削られていない証拠。オーベールのこだわりを表現。